嵐の中で輝いて

一握の砂、大海の一滴にでもなれるものなら喜んで

2018春・一時帰国日記

子連れで旅行って大変ですよね~(突然)
息抜きできるのは子供の世話をしていないわずかな時間に限られ
食事も睡眠もトイレも服装も、年齢やコンディションや個性にもよりますが、自分のおよそ3~70倍くらい気を回さないといけません。
子供中心にと思って組んだスケジュールでもちっとも喜ばれなかったり、逆に意外なポイントに執着されたり… 慣れない場所で体調崩されたり迷子未遂になられたり…
書いてて眉が下がり背筋が丸まってきたのでやめますが(笑)
もともと私は旅行よりは「よく知るいつもの」が一番っていう感じなのもあって
子供が小さいうちはあまり…と思ってるんですが
行き先が日本なら話は別です。
勝手知ったる文化! 土地勘! ネイティブ!(笑) というわけで
結婚10周年&お誕生日ということでワガママを言ってみることにしたのが今回の日本一時帰国でした!
日本というか嵐の国に行くって感じだったのは秘密、いや別に隠してないけどあえて言ってもないです♡
これがまぁもう超超楽しかったので、いつでも読み返して荒んだ日常に笑顔を取り戻すためにも書いておこうと思いました! めっちゃ長いよ!



まず日本ついたら初遭遇する嵐さんは誰のどんなポスターかしら店頭ポップかしら中吊りかしら~とワクワクしていたら
まさかの
機内での
映画!!!!!
というわけでラストレシピでにのちゃんを堪能し、着いた時点でMP満タンだった私は大型呪文を連発します。
(MPは時間や睡眠で回復するので使わないともったいないタイプのアレだと思ってください
ソシャゲのスタミナ的なものですね)
荷物を置くと最低限の整理だけしてスーパーに駆け込み、練り歩きながら
嵐さんのCM商品を値段も見ずにカゴに入れまくります。
やっぱり真っ先にお酒コーナーへ向かいましたが普段ビール飲まないので麦とホップだけを買ったら怪しかったでしょう、贅沢搾り3本と一緒ならちょっとだけビールもって感じになってよかったです! ありがとう贅沢搾り…、本当にどの味も美味しかった、君はチューハイ界のスターだ…
そしてレジで店員さんが日本語で話してくれる喜び(泣)
普段英語ができないばかりに幼児みたいな扱いを受けてへこんでめり込んだ自尊心がめきめき回復していきます。年齢確認もされない!(笑)
店員さんと握手したいくらいの気持ちで熱くお礼を述べ、
でっかい袋を抱えたまま次はドラッグストアに飛び込みます!
ジュレーーーム! ナノックス! ソフラン! アレグラ! ムヒ! サロンパス!!!(呪文)
店中に散らばった宝物を探すようにすごい勢いで買い物する私。
だってね、こんな幸せなことあります? 普段は諦めてるから余計にかもしれないけど
好きな人たちがいろんなオブラートに包みつつ「買ってね」ってかっこよくかわいく言ってくれてるものを!
買える!!!
すなわち期待に応えられる瞬間なんですよ!!!!!
彼らのお願いパワーを見込んでお仕事くださってる各企業の皆様!!!
買ったよ!!!!!
今ほんのちょっとだけど貢献できてる~! 寄付したらもらえるリストバンドみたいな、でもちょっと違うのはね、このリストバンドに当たるもの、食べたり飲んだり洗ったりできるんですわ! 天才!!!
人間食べたり飲んだり洗わないと生きていけないところに、好きな人たちへの貢献って選択肢が出たら本当に一択です!
好きな人のためにお金を払うっていう、シチュエーションしだいではアレな出来事なのに、このみなぎる健全感。素晴らしい!
行き先がスーパー→薬局って日常そのものだからね…、普段の暮らしにそっと寄り添ってくれる感じ、降臨と言うにふさわしい輝きなのにあくまでも控えめ、ご本人はもちろんのことお写真もお名前さえないのに実は嵐な生活!(*゚∀゚*)♡
普通の暮らしに偽装した嵐CM商品ライフ、超テンション上がりました…!

それから本屋さんね!!!
私もともと文系だし図書委員だしオタクだから
推し書店とか推し出版社とかがほんのりあるくらいには本というものが好きですが
雑誌、それも週刊の、さらにテレビ情報誌をいくつも買うなんて未来は予見できませんでした。
これがじっくり中身を立ち読んで、迷ったけどとりあえず保留、また明日…って感じだったらこんなに買ってないかもしれないけど
私には今&ここしかない! 君との出会い一期一会運命的ランデブーここで会ったが百年目と思って片っ端から買いました!
コンビニでも! ananも買えたよ!
もし私のせいで買えなかった翔たんさんいらしたら本当に申し訳ないです…、かわりに来週のにのちゃんのやつ買ってもいいですよグギギ(やめろ)(いや本当にすみません(´・ω・`))

あと、大好きなしやがれデスマッチで皆が食べてたご飯も食べました!
東京ミート酒場とマダムバーグ♡
どっちも嵐ファンじゃないお友達に頼んで連れて行ってもらいました!
テレビで紹介! とか貼ってるのかと思ってましたがそういうのもなく
本当にめっちゃ美味しかったし嬉しかったです!!!
あと予定のお店に行けなくなっちゃったときに鳥貴族行きました〜
かつて関ジャニ大倉担の子にめっちゃ誘われたのになぜか頑なに行かなかった鳥貴族。
旦那の手前、あっ鳥貴族あるじゃんって努めてサラッと言ったつもりですが実は初鳥貴族です。
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さて前置きが長くなりましたが、ここから本題のメインイベント
初・嵐会のことです…!
今回、関東にお住まいの御二方にお願いしてお目通りが叶ったのですが、夢のような時間でした…
いや…、夢だったのかな? 幸せな夢… いつも嵐さんがイマイチ登場しないしにのちゃんは本当にちっとも登場しない私の夢を憐れんだ女神が…
いい! この際もう夢でもいい! …ちがう! 夢じゃない! と思う!(笑)

滞在数日目、とうとうその日がやって来ました。
『オフ会』
…オンラインで知り合った方とオフラインで会う会。今はなき(ある)mi〇iとか…某ガンダムのゲーム以来です。数えたら7年ぶりだった。
テンプレ的オタク兼コミュ障のかたまりな私、リア充キラキラ女子ひしめくであろうジャニオタ界隈に居をかまえたばかりですが果たしてどうだったのでしょうか! はいドン!

「最…っ高……!!!」(*ノД`*)・゚・。

そうなんですよ、
えっなんなの…、私たち前世でユニット組んでた? 記憶なくしてるけど幼なじみでしたっけ??? くらいしっくりくる感じ。
初対面とは思えない、何時間でも喋れる、全てがわかり全てを話したくて全て聞きたい、その欲求がどんどん叶えられていく、
同担ということもあいまって、もはや心の姉妹であり魂のクラスメイトだと思いました…!

今まで直接顔を合わせて、私のジャニオタ的生い立ちから聞いてくれたり
マイベスト二宮和也を考えるのを優しく待ってくれたりする人はいなかった、
こんなに心踊り喜びに満ち溢れた会話…、こういう話ができる相手がいるなんて!
話す端から分かる! お互い分かるのが分かる、そう! ほんとそれ! わかる! の連続です。
あっという間に時が過ぎ去りすぎて焦ったけど
ほんと、なによりも同じ人、同じ人達を好きという気持ちが集まるとこんなに温かい空間が生まれるんだなって、もう、感動です!!!
もちろん違う人間なので考え方もいろいろだし、私新規かつ思い込みが激しいので勘違いだったり無知を晒すことも多々あるんですが
それでもとりあえず聞いてくれる、そして流さないで私はこう思うとかそれは本当はこうだよって優しく返してくれるんですよ…
このね、この信頼できる関係性を1日にして築き上げるっていう、これはその方々のもともとのスキルなのか、嵐をみてると身につく特殊能力なのか、その両方なのか分かりません!
なんにしてもたっぷりその恩恵に預かりまくってひたすら話して話して、笑って驚いたり怖がったりもして、ぜったいに次回もあるべきと勝手に強く思いました!

はあはあ、感想としてはこんな感じですが、思い出すだけで興奮する…、
以下、具体的に何をしたかとかお写真とかを♡



前日そわそわして夜ふかししたけど当日はウキウキ早起きして、髪を巻くか、慣れないことはやめておくべきか、雑誌で見た新しいメイクにするか、やっぱり慣れないことはやめておくべきか、どっちの服にしよう! どっちの靴にしよう! と準備するさまはあれです完全にデートですね! だってデートだからね、好きな人と待ち合わせて遊びに行く! デートですよ!
自分に残されていた乙女心とか女子力を総動員して顔をつくって、こんな服ですってLINEいただいてこちらも送って、携帯とwifiと予備バッテリー持って、ウォークマンでuntitled聴きながら出陣です。完璧。
…と思ったら住んで数日なので最寄り駅までも迷い、なんとか間に合いそうな電車の窓から、麦とホップの大きな看板を…喉から手が出るほど撮りたいと思いながら…なすすべもなく見送って到着。
待ち合わせは原宿! きゃりーぱみゅぱみゅちゃんかぺこりゅう夫妻かニコルちゃんしかいなそうな街というイメージですが、どうしても例のショップに行きたいのでお願いして連れて行っていただくのです…!

人波に流されて出た改札がまんまと間違ってて、今世紀最大に緊張しながら合流してみたらすごく話しやすい…、やさしい! 安心! 既にちょっと楽しい! そしてなんか駅前の木の下、なんかめっちゃ人いると思ったら、こちら皆様同じ目的で?! こんなふうに… ここに並ぶの…!
知らなかったらたぶんたどり着けませんでした。連れて行っていただいて本当によかったし、私もいつかどなたかをお連れしたいです! 並んでみてから気づきましたが、WESTの奴のグッズ持った方や嵐untitledのバッグの方などがぱらぱらいらっしゃって、もう片っ端からひそかに親愛の念を送りました!
並んでる間からめっちゃ喋り、導かれるままに歩いた先にあったのが、あの! ジャニショこと! ジャニーズショップ!!! いろんなものを売れば売れそうだけど基本オフショットのお写真のみを売っているジャニオタの聖地! リア友ちゃんたちは私のためにここで頑張ってくれたんだな…、と噛みしめて突入。
WESTさんみてJUMPさんみて、嵐さん!!! ずらっと並んだお写真に頭が沸いて耐えきれなくなり後ろを向くとキスマイさんが! その場でくるくる回る私。かばんをぶつける私。ごめんなさい…
これも…、これも好き、あとこれ! これ好きめっちゃ好き、…でも見覚えがあるようなないような、だけどもし勘違いだったら後悔する! と思って買ったやつはやっぱり持ってましたので1枚は持ち歩き用にできます!
そんなこんなで選び終わり、ミニフォトってあったよな、他Gのあったら欲しいな、と思ったけど見当たらないので店員さんにお尋ねすると終了とのこと。こういうのも買える機会に買っておくべきですね! 壁際で待つ間、話しかけてくださった番号書く紙をもってないご婦人、お嬢さんの付き添いですか? と伺うともっと下♡とおっしゃるチャーミングかつお優しい方でした。めっちゃ心広い…、私の親戚がせまいのか… こういうのに理解がないのか… なるならこっちタイプに成長していきたいものですね。
そしてまた並んでレジへ。ジャニーズ公式ペンラなるものを触ってみたり、写真集の告知ポスターを見たり、フォトブックの今後に思いを馳せつつちょっと迷ったけど購入!
レジのお姉さまの手さばきに圧倒され、レジのお値段出るところに次々表示されるお名前、そして渡されるレシート…!
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アラシとニノミヤカズナリとオオノサトシとサクライショウとアイバマサキとマツモトジュンがずらりと並んだレシートぉぉぉぉ!!!!!
なんだこれ最高か! よだれたれてたかもしれない、けどお姉さまは普通に接してくれたので多分大丈夫です! それかわりとお客の醜態に慣れてらしたか、ほらやっぱり大丈夫…←
そうして準備していただいた圧倒的私好みな(当たり前だ)嵐さんのお写真の数々…、これ私持って帰っていいの…、フォトアルバムに入れていつでも眺めていいの…? 最高!!!

最後は来店記念に外観のお写真をとり、ジャニーズで働く大変さなどのお話をしながら次の目的地へ移動開始です。
移動中もずっと楽しい、普段は文字とアイコンで、それでももちろん楽しいんですけど、文字数の制限もなくリアルタイムで3Dでマルチタスクでね、情報量がほんと多くて… あーやっぱりビデオとればよかったかな! いやそれは怪しすぎるよね! もう楽しい以外の言葉がないんですけど本当に楽しくて…。
電車おりて飯田橋から神楽坂の道すがら、私の嵐落ちきっかけであるVS嵐のオープニングトークについて熱弁し、めっちゃ笑っていただいたのもすごく嬉しかったです♡

神楽坂では、拝啓父上様のロケ地ということでこれも教えていただいた、にのちゃんと倉本聰さんのサインがあるとかないとか(ある)の鳥茶屋別邸さんへ。
お店前の階段を洗濯物を気にしつつ(笑)撮影してから素敵な店内に入り、親子丼御膳を注文して、おしゃべりして、もう悶絶ものでちょっとここには書けないくらいの過激なおみやげ交換をして!!!
買っていただいてた雑誌にまた沸騰して(表紙に沸いてひっくり返したら裏表紙がブラックペアンで動揺してひっくり返して、またくるくるさせている私)
ここで永遠に過ごせそうでしたが次の目的地へ移動です。
最後にサインの写真をとり、お店の方に撮っていただいて、外側の階段をもう1回いい感じで撮ったら次はお参りへ!

まずすぐ近くの善国寺様へお参りして絵馬をかいたのですが、先輩が器用にお手本なしで嵐マークを描かれるのをみて、私も練習しようと誓いました!
かけられた中に、二宮和也様の健康だけを願い、ご自分のお名前も書かれてない絵馬をお見かけして、その奥ゆかしさ尊さに思わず拝みます(笑)
続いて東京大神宮様へ。こちらでもお参りして、縁結びの神様とのことで、嵐さんとのご縁をお願いします。なかなか、というかかなり縁遠いチケットのことなどを話しつつ移動。

最後はこちらもロケ地のカナルカフェで一息…というかひたすらおしゃべり!
もう顔が痛いくらい話しました。嵐さんのこと、ジャニーズのこと、自分のこと、やっぱり嵐のこと、いろいろいろいろ!
そしてふと気づいたら時間です。あっという間…
お1人時間切れで帰られ、スタバへ移動してここでもおしゃべり、いやどんだけ話すんだって今振り返ると思うけど(笑)本当にどんどん話したいことが溢れてきて…、もう脳にプラグさして同期しません? それかメモリーカード…、いやハードディスクで渡すので読み込んでいただいて…(こわい)
そしてやっぱりふと気づいたら時間!笑

帰りの電車のドアにinゼリーのシールがあったのでそれは不審な視線を受けながら今度は撮りました! めっちゃぶれてたけど撮ることはとりました!
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書いてたらまた今すぐ会いたくて震えていますが、きっとまた会えると思うとそれまでの日々も楽しいです~!



その後は旦那の両親と圏外(誤変換じゃない)旅行したり、深夜にヒトカラ行ったり、買い物したり買い物したり買い物したり、友達と会ったり、親に会ったりしました
最終的に荷物の総重量は50キロをこえ、子供のぶん扱いでちっこいキャリーにもみっちり詰めて持ち帰りました…、ありがとう子供たち… いろいろありがとう!
旦那にもありがとう! 今もまだ彼は日本でライブ行ったり仕事したりしてて結局誕生日は私ひとりだけど(笑)そんなの全然チャラなくらい、スイートテン日本旅行、堪能させていただきました…!

当面は…、日本にいる間6キロ太ったので治したいし、腹筋もほしいし、今目の前のことを着実に頑張って日々明るく正しく嵐さんを愛していきたいです!
あと健康に! 家族も大事にします!
今後ともよろしくお願いします! ありがとうございます!!!


【お写真まとめ】

↓買ったもの↓
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↓歌った歌↓ ※嵐さんはメドレーに何が入ってるのか気になって入れました♡ ヒトカラのため選曲に遠慮なし。趣味の合う方ご一緒してください♡
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↓撮れた嵐さん↓ ※間違いさがし
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忍びの国感想 ※ネタバレあり

忍びの国鑑賞当日から翌日にかけて書きました。個人的な感想です。ネタバレあります、かつ胸も頭もいっぱいだったので色々おかしいかもしれません! それはすみません!
あとさんざん皆様おっしゃってることと丸かぶりかもしれませんがそれもすみません!
自分の今の感情を残しておきたいのが主な目的なので、でも公開するのはもちろん共感もイイネもほしい承認欲求厨だからです! すみません!(^q^)←



イギリスでの日本映画のイベント「The Japan Foundation
Touring Film Programme」に、大野智さん主演、和田竜先生原作、中村義洋監督作品「忍びの国」を観に行って参りました。
映画館で1人で映画を観るのは実に…、(えーとブラックサイトぶり。調べたら2008年…?)約10年ぶりです。
忍びの国が日本でめちゃくちゃ好評を博していることは感じてましたし、各国への広がりも心楽しく眺めていましたがやっぱりちょっとさみしいなーとか(中略)
とにかくイギリスで観られるってよ! の報に喜んで転がり、家族の協力を取り付けて盛り上がり、チケット取れなかったらどうしようと夜中不安におそわれたり、へたくそな英語で頑張って予約しようと電話したり(中略)
結局付け焼き刃なオシャレは諦めて若干寝不足ぎみで当日を迎えました!

余裕をもって出たはずが、到着するとすでに長蛇の列。えっこれ何の列ですか? ムモン? まじで?
たぶん他の映画先にやってたからですかね、割引というかセットチケットがあるようなことを言われたのでそれで入る方が多かったのかしら。
スクリーンの入口に行って、そこから列の後ろまで延々歩いたので(ちなみに186名中の160何番でした)ほぼ全員とすれ違ったわけですが
もっと日本人ばっかりかと思ってましたが、現地の方っぽい方や、韓国語を話してる方々もたくさんいらっしゃいました。時間やイベントの性格上か、全体的に年齢層は大人な感じで、参加作品全部観るような方がいっぱいいらっしゃるのかなと思いました。老夫婦カップルとかもいて、私のすぐ後ろは白人男性数人のグループでした。
私の隣に座った方はチビの私に「みえますか?」(たぶん)って聞いてくれて紳士でした。余談。



ここから本編です。ネタバレもあるとおもいます。勘違いも解釈違いもあるかもしれません。私の考えです。
(本当ならせめて5回くらい観てから書きたかった。私のAmazon特製オリジナル風呂敷は日本の実家に届いてしまいました。Blu-rayで予約したのに観てない映画をいきなり買うことに日和って、DVDでいいかな…、って注文し直してから、えっ特典ディスクもBlu-rayなのまじで! 買う~~~! でもまだ間に合うかしら! とか本当に各方面に申し訳ない右往左往をしたので自業自得…、自分を恨みます。余談)



まずは無門殿のこと。
もう観られること自体にのっけから感極まってて、一言も聞き漏らすまい、今か今かと固唾をのんで見詰める私に届いた、のんびりしたコミカルな声
あ、りーだー♡ とすっと力が抜けて、からの
…?
違う
違う!!!
それは見慣れた顔の、いつもよりずっと腑抜けた声の、だけど無門という別人で
一気に作品に引き込まれて翻弄されて涙して…
これが忍びの術にござるか、と笑

とにかく聞きやすく、でも怖いこともさらっと(そこは意識してかどうか、ことさら明るい響きに思えた)言い放つ声のチカラ。
歌うときの澄みきった声とも、バラエティ番組での柔らかくかわいい感じとも違う…、成瀬さんとも榎本さんとも違う、
よく見れば大野さんだし、よく見なくてもめちゃくちゃ美青年なのにそれが全然浮いてなくて、
言ってることは本当に酷いのに嫌悪感は覚えず、ただただ
ああ、そういう生き物なんだなと
自然にそこに存在することで理解させてくれるような説得力で
今まで自分の中にはなかった忍びのイメージを生き生きとみせてくれました。

織田軍との戦いで、報酬(ちなみにツイで見かけた小茄子というのは漬物だと信じて疑いませんでした笑)で釣ったのは初めおもしろかったし、さすが忍びのことよく分かってる! ってテンション上がりましたが、改めて考えるとあまりにもかなしい。里の為でもなく、仲間を救う為でも、忍びの誇りとか、絆とか、そういうものは一切ない…
そして死んだと思われても誰も悲しまない。生きていたと分かっても誰も喜ばない…
彼の悲痛な叫びさえ、誰一人の心も動かさない。
彼はただ強いということを知られているだけで、それが尊敬やリーダーシップに繋がってはいかない。
十二評衆もそうだけど、そこはなんか、悪巧みの上司がギャフンみたいな感じで普通に受け入れてしまってました。
十二評衆の作戦、全部知っても、平兵衛のことを知っても、忍びとしてはそれで普通なんだろうか…
お姫様の姿に少しでもお国を重ねたのか。平兵衛の覚悟に驚いたのか。
無門が変わったのは無門だったから? 平兵衛と対したら誰でも? 平兵衛の弟を殺めたからこそなのかな、考えてたらどんどん分からなくなっていきます…



それからお国殿のこと。
石原さとみちゃん大好きマンな上に敬語萌え属性なので彼女の登場シーンのたびにわくわくさせていただきごちそうさまでございました…!←

さて。
時に見ようによっては身勝手にも、浅はかにも思えてしまってたお国の、悲劇に連なる振る舞いがもう切なくて、、、無門だから大丈夫って思えなかったんだろうな、本当に彼女の中では無門は最後まで自分と同じ普通の人だったんだなって
彼女の存在が、言葉が、無門を変えたけど
彼女もまた
無門を失うかもという予感や、失ってしまったかもという経験に触れて
あれだけ度胸の座った、高い身分だったろうお姫様があんな無茶をして、それは相当な覚悟でありかなり思い切った行動で、
ただ彼女は忍びを分かっていなかった。
無門に大切に大切にされていた自分の、忍びから見た時の命の軽さを知らなかった。
あの瞬間、小茄子の台座でしかなかった彼女
私は、その刹那、彼女のせいで無門は死ぬのだと思いました。
最強の忍びの、外付けの弱点と化してしまった彼女を少し残念にすら思ってしまいました。
分かっていなかったのは私の方でした。
勝手に自分を恥じました。

無門はきっと彼女をどうしたら良いか分からなかったんだろうな
全く異なる境遇で、何が分からないかも分からない同士
それでも心を通わせることができたようにみえた
お国は無門に敬称をつけ、ふたり暮らしていくための稼ぎを求めた…
でも
織田さえいなければ、小茄子がなければ、京へ逃げ延びられれば…、ではないのでしょう、きっと
遅かれ早かれ、と思いました。
このいびつな愛おしい夫婦にとっての安寧の地などなかった。そう思いました。かなしい。



あと平兵衛さん。
彼は本当にあの冒頭の彼と兄弟なのかな? 十二評衆の子なのかな
なぜ彼が忍びの国の中心ちかくにありながら疑問を持つに至ったのか、はもっと知りたいと思いました。こんなこともあろうかと疑問を持つように育てられた… はご都合すぎないか… うーん。
登場シーンあたりでは、あっすごいアクションで無門と戦う人でしょ! って前知識というか偏見で見てて、あれ戦わないの? ってなってたので何か見落としてるかもしれません(このあたりで、あーBlu-rayにしてよかったわ~! って思ってたので一瞬気が散ってました。余談)

平兵衛に生まれた人としての感情は、無門には初め伝わらず
お姫様の自害、そして刀を合わせ、通じるものがあり、遂にお国を失うことで同じ境地に立った無門
彼に最後やっと生まれた感情は、他の忍びにはやはり伝わらない。
平兵衛と無門の対比は同じ台詞により明らかと感じましたが、人ならざるものから脱した彼らが絞り出す台詞が、受け取るもののいない怨嗟が、繰り返されることでそのままの熱を保って私の胸を打つのでしょう。無門の言葉は本当に痛かった…
自分がしたことをされて目覚める、いや、そうされなければ気づけない。そうだよね、ずっとずっと、周りも皆みんな当たり前にしていることだもんね…

かわいそうという言葉も、無門が平兵衛へ
お国が無門へ
そのふたつは同じ言葉でありながら
忍びとして生きられなかったことへ
忍びとしてしか生きてこられなかったことへと真逆に感じました。
お国の真意は愛なのか、ネズミ君へ向けたのと同じただの憐憫なのか、といえば憐憫にも思える…、名を求めたのは愛だと思う、名を聞いてその名を初めて呼び、そして何と続けようとしたんだろう…
でもかなわなかった、今生の別れの際まで、忍びであることで、幼少期に買われ名を持たぬことが本当に忍びの中では当たり前なのだという
ただその1点についての理解(そしてお国の不理解への無門の不理解)を共有していなかったために…
それは一端にしか過ぎず万事がそうだったのだろうと思える
あまりにも悲しい、
あーだめだまた泣いちゃうよ…、



あと知念侑李くんが可愛く情けなくてよかったですね…!← わたしも父親コンプあるよ~! お揃い!ヽ(*´∀`)ノ
攻撃的なのは傷ついてるからなんだよね!
彼も戦うところや成長が観られるのかと思いましたがこれはこれでよかったです可愛かったです。

(追記)彼は非力でありながら弱い己をさらけ出し、そのことで家臣の忠誠を得ました。それはいくら強くとも同胞の心を動かすに至らなかった無門との対比なのかなと、最初の方を読み返してて思いました。両者とも妻を失っていますが、その経緯も対照的。信雄は妻をどう思っていたのかな…、妻は彼の弱さを知っていたらどうしたのだろう…、(ここまで)

個人的好みなJUMP内ランキング1、2を争います。これは余談じゃないんだよ… なんなら円盤購入動機の一端を担ってるよ…



アクションがものすごいとかはもちろんそうすぎて、ただなんていうかそちら方面の語彙がなさすぎて、ストーリーやキャラクターばかりになりましたがほんと大野さんリアル忍者だなってもちろん思いました! つなぐももちろんめっちゃ噛み締めて聴きました!



私はじめこれTwitterに書くつもりでしたが、文字数合わせながら10連ツイになったあたりで悟ってよかった。結果長くなったのでブログにしてよかったです。
普通ブログって自己紹介からはじめたりしますよね、でもこれ限りで二度と書かないかもしれないし…、だけど書くかもしれないし承認欲求ゆえに匿名にしたくなかったのでこんな感じになりました。

個人の感想です。もちろん異論は認めます。炎上したら、怖いから訂正するか鍵かけるか消して逃亡します。
読んでいただいた方ありがとうございます。
FF内の皆様今後ともなにとぞよろしくお願いいたします!



※原作を読んで、本当に真逆な印象のところがあったのでそこだけ追記です

お寺で大膳とお国が戦うシーンってありました…? 私気を失ってた? でも確かに、なんか構えるお国とか…、我が女房に云々言う無門を観たことがあるような??? ともかくやっぱりお国の身の危険が契機ということで、無門覚醒には納得です。ですよね!!!

それと、ふたりの別れのシーンです。無門は名を持たぬことさえ当たり前と思っていると、映画では思いました。お国に序盤で問われたところと、ネズミくんのところと、本当の名を気にしているようには見えなかった(と思う…、たぶん…)からです。でも、それは少なくとも彼が押し殺した思いで、普段は意識の瀬に上ることはないのだと思うからそう見えていいんですよね
私の、そこは、忍びというものをキャラクターとして捉えすぎたかなというか…、自分の名がないってことが平気なわけないってことを、なんか感じる心が抜け落ちてました
それだけ説得力ある演技だったよということでひとつ…!

それと、忍びの国観る前、せっかく劇場で聴けるからと思って、つなぐをしばらく聴き控えてたんですが
帰ってきて普通にuntitledを聴いたらもう浮かぶのは無門とお国のシーンだったんですよね…
どこにあるか分からないけど楽園を夢見た、でバーッと涙がでた…
主題歌ってすごい、そして全てを知りながら、歌い踊るアイドル嵐の曲としてきちんと作り上げた大野さんは本当に最強と思いました!
絶賛大野さん溺愛期です(わりといつも)(というか嵐みんな)